地域連携室より
2022.03.30
通所リハビリでの認知機能低下に対する取り組み
通所リハビリテーション
認知機能低下に対しての取り組み
通所リハビリを利用されている方の中には、認知機能の低下を認める方がおられます。今回はそのような利用者さんを対象に、2021年9月から12月にかけての3ヶ月間作業療法を提供し、提供の前後で評価を行いました。それぞれの利用者さんに合った目的を設定し、カラーパレット、棒合わせ、矢印パズルを使用しました。
結果は「成績が向上した人」「変わらなかった人」「低下した人」に分かれました。先行研究によると、注意障害に対する作業療法を3ヶ月訓練した人には、注意機能の改善をもたらしうる可能性があるという報告があります。今回、通所リハビリでの作業療法に毎回は取り組めておらず、成績への反映が不十分な部分もあったので、これからの検討課題として考えています。
通所リハビリでは利用者個別にアセスメント・プラン作り・実施・評価を行っており、その機能には、「身体・精神機能障害を有する方へのリハビリ」「個人の生活に役立つ生活機能の維持・向上」があります。特性に応じた医学的管理、看護、介護体制の質向上が求められるため、利用者さんの尊厳ある健康的な生活を支えるという視点でこれからも認知機能に対しての取り組みを続けて行きたいと思います。
通所リハビリテーション
理学療法士 高松洋明